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アストロボットプレイログ【1】巷でウワサのアストロボットがウワサ通り楽しい

アストロボットプレイログ【1】巷でウワサのアストロボットがウワサ通り楽しい

ASTROBOT RESCUE MISSION(アストロボットレスキューミッション)

最近よく最高に面白いというTwitterのつぶやきや、まとめ記事を見ることがあるPSVR専用ソフトの「アストロボット」。パッケージ版は売り切れ続出しているほど今人気が出ているらしい。

このソフト元々はPSVRが発売された2016年にSONYが無料で提供していたゲーム「THE PLAYROOM VR」に収録されている中の一つ「ROBOT RESCUE」で、1面だけのボリュームもそんなにないミニゲーム的なものだった。

ただ、それだけでも十分な面白さがあり、当時プレイした自分ももっと長いステージで遊びたかったと思ったほどだった。
あれから2年たった今、願いが叶い、「ROBOT RESUCUE」は「ASTROBOT RESCUE MISSION」として1本のゲームとして生まれ変わったということだ。

どんなゲームなのか

5つの惑星に散り散りになってしまった仲間を探し出しながら、各惑星のボスを倒して宇宙船のパーツを揃えるというのが大筋の流れとなっている。

プレイヤーは「アストロ」という名前のロボットを操作してステージを進んでいくのだけど、ステージは360度ぐるっと見渡すことができる。これによってプレイヤーは壁の裏側を覗き込んだり、見上げたり、見下ろしたりと様々な視点でアストロを操作することになる。
通常のゲームであれば、キャラクターが壁の裏側に回り込んでしまってもカメラをぐるっと回転させることで解決できていたようなことも、アストロボットではプレイヤーの位置(カメラ)はその場で固定されてしまっているので回り込むようなことはできない、できても前傾になって覗き込むようにするしかない。これが、もどかしいといえばもどかしいのだけど面白くもある。

ステージごとの8体の仲間(BOT)とスペースカメレオン

各ステージごとに救助を待つ8体の仲間(BOT)と「スペースカメレオン」と呼ばれるカメレオンがどこかに擬態して隠れている。
スペースカメレオンは見つけなくてもストーリ進行に影響は無さそうだけど、見つけると「チャレンジステージ」と呼ばれるメインストーリーとはちょっと異なったステージを遊ぶことができるみたい。

ステージは一番奥まで進み、特定の仕掛けなり敵なりを倒すとゴールが現れ、そこに乗ることでクリアとなる。
ゴールまでの道中仲間を探しながら進むわけだけど、クリアに関しては別に8体全員を集める必要はない。なんなら一人も救出せずにクリアもできる。

ただし、惑星ごとにボスステージが存在していて、そのボスステージを解放するための条件として、一定数の仲間を救出していることを求められる。

そしてその救出する仲間たちがそれぞれ個性があって面白い。
その場の環境に合わせた擬態をしてる奴や旗を振ってアピールしている奴、横になって寝ているやつ、家みたいな環境を整えてくつろいでる奴など、いろいろなパターンが存在しているので観察してみるのも面白い。

ちなみに8体中4体くらいは普通に進んでいれば大概難なく見つけることができるけど、残りの4体ほどは巧妙に隠れているのでこれを探すのも楽しさのひとつ。
ちなみに本作は3Dオーディオに対応しているので救助を待っているBOTの声を頼りに方向と距離にあたりを付けて見つけるということもできるらしい。ヘッドフォンが無いとちょっと厳しくないかと思うけど。

救助を待ってる仲間たちだけではなくプレイヤーが操作する「アストロ」もこれがまた可愛いくて、操作している間も頻繁にこちらをじっと見てきたり、手を振ってきたりと、とにかく愛嬌がある。
特にゴールした時の謎の踊りは最高にアホ可愛いのでぜひ一度見てもらいたい。

迫力のあるボス戦

一定数のBOTを救助することで挑戦できるボス戦はVRならではの迫力が楽しめる。
ボス戦に限った話ではないけど、プレイヤーはアストロを操作するだけでなく「フックショット」や「水鉄砲」などの様々なガジェットを使ってアストロのサポートをすることができる。

例えば最初の惑星のボスだと、攻撃をかいくぐってボスの「歯」を攻撃し砕くとフックをひっかけるための鉤が出現するので、それにひっかけて手前に引きボスにダメージを与えることができる。

フックを飛ばすのも割と自動で軌道修正して引っかかってくれるので上手く狙えなくてイライラするといったこともなく、小気味良い感じで遊ばせてくれる。

本作のVR酔いについて

自分はVR酔いしやすい方で、特にバイオハザード7の体験版をしたときは開始2分と待たずにひどい酔いに襲われ、体験版をするまでは絶対に買うと決めていたのにこのせいで製品版の購入を見送ったほどだった。

サマーレッスンのようなプレイヤーがその場から動かず視点のみを動かすタイプであれば割と耐えることができるけど、バイオのようなプレイヤーごと移動するタイプのものは即酔ってしまうようだ。

アストロボットもプレイヤーごと視点が動くと言えば動くのだけど、基本まっすぐに進むか上限に動くだけだし、操作しているアストロが奥に進まない限りプレイヤーの場所は固定されたままなので、それがいい塩梅に休憩となっているのかさほど酔うことは無かった。

とはいってもさすがにプレイ初日はPSVR自体半年以上ぶりだったので30分も持たずにダウンしてしまったが2日目にはもう慣れてきて1時間以上プレイしても大した酔いは感じられなかった。(ほんのり気持ち悪さは感じるけど)

どちらにせよVRはもともとそんな長時間プレイするものではないと思うし、本作のボリューム的に根詰めて遊んでしまうとあっという間に終わってしまいそうなので1日長くても1時間くらいに留めておくのが一番いいのではないかと思う。

「カイジ」以降PSVRを触ることもなく、いつ売ろうかと考えてとほどだったけどアストロボットを遊んでやっぱりPSVR売らずに持っておいて良かったと思えた。
今後もアストロボットのような面白いVR作品が出るといいんだけど…